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みなさん、こんにちは!
このコラムは、子どもたちの運動能力を高めるために様々な角度から「からだを操作する力をはぐくむ」方法を紹介していきます。
幼少期に体を思い切り動かしのびのび過ごすと、何事も意欲的に取り組む態度が養われ、健やかな心の育ちも促す効果があります。
ぜひ、日頃子どもとかかわる中で、参考にしてくださいね。
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第1回目は「運動からやる気スイッチ!」(運動有能感)です。
誰にでもある「やる気スイッチ」。
私たちにとって、どんな場面でも「やる気」は、大切です。
一歩外に出るにも、仕事も、勉強も、家事も、又食事するにも「やる気」にならないと始まりません。
もちろん、子どもたちも様々な「やる気スイッチ」を持っています。
今回は、まず、その「やる気スイッチ」についてお伝えします。
【やる気スイッチ、あなたはどのタイプ?】
次の①②③は、「やる気スイッチタイプ」を表したものです。
あなたや、周りの子どもたちはどのタイプが一番近いか①~③の中からひとつ選んでください。
①どんな時でもすぐ「やる気スイッチ」を入れる事ができ、その力を持続できるタイプ。
②まずは考えその後「やる気スイッチ」を入れる。やる気になるといっきに加速できるタイプ。
③やる気スイッチが入るまでに時間がかかるが、じっくり考えていくうちに「やる気スイッチ」が入るタイプ。
解説・・・・今回は、花火に例えました。
①を選んだ方「手持ち花火タイプ」状況が変化しても、火をつけたらやる気が一定に持続できる力はとても素敵です
②を選んだ方「打ち上げ花火タイプ」ドカン‼と打ち上げたら一気に花開くその力は偉大です
③を選んだ方「線香花火タイプ」炎があっても先ずは時間をかけてじっくり考える、じっくり考えたその時間の分、スイッチに重みあり
最初にお伝えした通り、子どもたちも様々な「やる気スイッチ」を持っています。
先ほど紹介した「手持ち花火タイプ」「打ち上げ花火タイプ」「線香花火タイプ」もいれば、様々な理由があり「やる気スイッチ」を入れることを拒否する子もいます。
そして最終的には泣いてしまい、マイナスの状態からスイッチを入れてあげるタイプの子どももいます。これを花火に例えると、「濡れたら一旦乾かして、ゆっくり火を付ける花火タイプ」と言っています。
濡れていて火が付かなそうな状態のやる気スイッチ花火でも、子どもたちのスイッチは、いったん乾かせば火はつくのです。
どんな状況でも必ず火をつけることができるのが運動です。「いや違う。運動嫌いな子どももいる。」と思う方もいらっしゃるかもしれません。確かにそうです。ただ、その背景には嫌いになったきっかけがあります。
運動が嫌いになる子どもたちは、関わる周りの大人たちが結果を求めたり、できないことを責めたり、目標が高すぎたり、他の子どもと比べたり…といった背景があります。
そもそも運動に興味をもたせることができなく、遠ざけてしまうケースもあります。
そして運動が好きで、自ら積極的に動き、どんどん上手になっても、周りの人間が結果ばかり褒めて、過程を認めなかったり、手を出しすぎたりすると、達成感がなくなり自ら「やる気スイッチ」を切ってしまいます。
このように、たとえ「やる気になり持続していても」切ってしまうのは子ども自身です。
「やる気スイッチ」は、子ども自身がスイッチを入れ、それを続けられることが一番理想です。
では、「やる気スイッチ」を子ども自身が入れて、ONの状態を保つには、どうすればよいのでしょうか??
それは、次回運動からやる気スイッチ!~子どもの「やる気」を育てよう!~にてお伝えいたします!
執筆者の著書で、より詳しく子どもの運動について学べます!