保育者の仕事を支援するポータルサイト

ビーチサンダルでお散歩しよう!(足裏の重要性)~その3~

みなさん、こんにちは!
このコラムは、子どもたちの運動能力を高めるために様々な角度から「からだを操作する力をはぐくむ」方法を紹介していきます。幼少期に体を思い切り動かしのびのび過ごすと、何事も意欲的に取り組む態度が養われ、健やかな心の育ちも促す効果があります。
ぜひ、日頃子どもとかかわる中で、参考にしてくださいね。

その1その2で紹介しました通り、人間は、100万年から200万年前に、地面を蹴りやすい「走る」ことに適した足を手に入れました。「地面を蹴りやすい足部(足裏)」=「柔らかく弾力のある足部」を手に入れたはずが、環境の変化により足部を靴で覆い、足指を使う機会が少なくなってきてしまいました。また2020年から新型コロナウイルス感染予防対策により、私たちの生活の中での活動制限が続いており、全国民ほとんどが運動不足となってきています。

さて、今回は、子どもたちの裸足の運動で手に入れた柔らかく弾力のある足部」について写真を交えてご紹介します。皆さんも「柔らかく弾力のある足部」を手に入れましょう。

裸足で運動している子どもたちの写真に注目

[写真A]の子どもは、裸足になり全力で走っています。
「位置について、ヨ~イ ドン!」と走りだし、左右交互に足指で蹴りだしています。
裸足で走る場合、靴に頼らないで自分の足で地面を蹴りだす必要があります。写真Aは、走っているときの5本指の蹴りだす力がご覧いただけていると思います。
「地面を蹴りやすい足部(足裏)」=「柔らかく弾力のある足部(足裏)」が必要であり、10本の指がしっかり、そして着地面に合わせてバラバラに動くことが望ましいです。

[写真B]裸足でマットのような段差がある場所から立ち幅跳びのように前へ蹴りだす指示を保育者がした場合。写真Bのように子ども自身が経験からくる習得で、無意識に指をかけ蹴りだす子どもは、皆さんの園に何人いるでしょうか。
指をかけて繰り出すことが、蹴りやすさを生み、さらに遠くに跳ぶ方法であることが体で理解できている=指の重要さを体で理解しているということです。
フープからフープへ両足ジャンプ移動の際も、体の動きのタイミングに合わせ、最後まで蹴りだすことができ、リズムよく行う場合も、つま先あたりで着地移動することが理想的です。

このように「柔らかく弾力のある足部」をもった子どもは、硬く指が使えない子どもと比較すると、蹴りだしの違いがあり、跳躍の高さ、距離などにも差がでます。

[写真C]この子どもは、開脚支持移動をしています。 写真拡大のようにつま先を使い最後まで押し出して移動しています。

[写真D]棒へ両足の指をかけています。靴ですと5本指を活用して指をかけることが難しいですが、拡大写真ように柔らかく弾力のあるアーチがありますので、足裏全体でホールドしているのがご覧いただけると思います。

私たちの生活は、靴で足部を覆い、足裏(足指)を使う機会が減少してきました。またコロナ禍で運動する機会も減少。一日立ったまま、座ったまま動かない時間の方が多く、歩く時間の方が少なくなってしまいました。

その1でも紹介したように私は、ビーチサンダル派でギョサン(※)を履いています。
※漁業(従事者が履く)サンダルの略

ビーチサンダルのような鼻緒があるサンダルは、足の親指、人差し指ではさみ履くものです。鼻緒を親指と人差し指ではさみ、どんな外の状況でも「しっかりホールド」します。
この動作が足裏全体を刺激、足裏全体が頻繁に使われることにより、柔らかく弾力のある足部のアーチの形成につながります。

外の環境がデコボコ道、段差、砂浜など、様々な変化により、鼻緒があるサンダルで活動することは、足指の付け根から足全体にかけて底屈が強固におこなわれ、土踏まず(横アーチ/前部アーチ)の形成や発達適応能力が高まり、身体全体の姿勢やバランスの制御といった効果があります。

このように理想的な足部アーチがあり弾力のある足裏は、足指全体に柔軟性もあり、10本の指が器用に動きます。ということは、写真A~Dの子どもたちのように柔らかい足裏となり、「地面を蹴りやすい足部」=「柔らかく弾力のある足部」となります。

ビーチサンダル初心者は、ルームサンダルからスタート(写真E/綿素材)。そして火曜のゴミの日は、ビーチサンダルでごみ捨て。
コンビニへの買い物はビーチサンダルでお出かけなど、少しずつハードルをあげて、
いよいよ・・

「ビーチサンダルでお散歩」してみましょう。
いつもと同じ道なのに・・
きっとあなたの足裏がその変化に気づくことでしょう。

今回は、足裏の重要性について、様々な角度から考えてみました。

足裏の適応能力を高めるためには、足だけに注目せず、指示を出している脳内の配線をつなぐ経験が必要となります。「子どものからだを操作する力をはぐくもう」(萌文書林)でも取り上げているので、是非読んでくださいね。

執筆者の著書で、より詳しく子どもの運動について学べます!