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ビーチサンダルでお散歩しよう!(足裏の重要性)~その2~

みなさん、こんにちは!
このコラムは、子どもたちの運動能力を高めるために様々な角度から「からだを操作する力をはぐくむ」方法を紹介していきます。幼少期に体を思い切り動かしのびのび過ごすと、何事も意欲的に取り組む態度が養われ、健やかな心の育ちも促す効果があります。
ぜひ、日頃子どもとかかわる中で、参考にしてくださいね。

前回は、人間の足部(足裏)の進化から始まり、以下のお話をしました。
★前回のコラムはこちら!⇒ビーチサンダルでお散歩しよう!~その1~

❶人間は100万年から200万年前に、地面を蹴りやすく「走る」ことに適した足を手に入れ、安全に移動するために「草履」などを履き、その後現代のような靴を履くようになった。
❷靴を履くことが当たり前の生活をしている私たちの時代は、平坦で整った地面が多く、そこで活動するようになったため足部(足裏)のアーチの適応能力が低下し萎縮した平坦な足部が多くなってきている。
❸「アーチの適応能力の低下」「萎縮した平坦な足部」が原因で立位の保持や安定した姿勢のまま足を動かし歩行することに大きな影響を与えることになってきている。

今の私たちにとって靴のある生活は、切っても切れない関係です。
ビーチサンダルでお散歩しよう !(足裏の重要性)~その2~では、
❶[足部のアーチの適応能力]…皆さん自身の足裏の現状チェック
❷[普段履いている靴]❸[普段歩いている道…「子どもたち」「皆さん自身」を振り返る
これらをお伝えいたします!

❶[足部のアーチの適応能力]

皆さん椅子に座った状態で、上の写真のように、足の指で「グー」「チョキ」「パー」をしてみましょう。

[グー]は、5本すべての足をまとめてグーにした際、足裏が弓のように足裏全体がしなやかに曲がる。
[チョキ]親指そのほか4本で「チョキ」をつくる。他の方に見ていただき「チョキ」とわかればOK。
[パー]5本の指が全て離れひらくことができる。
足部のアーチの適応能力が高いと簡単にできます。

いかがでしたか。足の裏がつってしまった方いませんか?いつも足指を保護して動かす機会が少ないと、いざ動かそうとしてもうまく動きません。
できた方、うまく動かなかった方も、お風呂の中で思い出したときに[グー][チョキ][パー]とマイペースでやってみましょう。

❷[普段履いている靴]

子どもたちの靴は、様々なものがあると思いますが、その靴のサイズは足にあっていますか?しっかり甲の部分をホールドできていますか?

保護者の皆様が、すぐ大きくなるからと言って、実際の足よりも大きいサイズの靴を与えていたり、または足が大きくなり靴が小さくても、お気に入りだからと言って無理に履いていたりしていませんか。特に子どもが一人で靴を履き始めた時が、足と靴のサイズの不一致が発生しやすいタイミングです。意外に保護者の方々が見過ごしてしまいがちです。

足のサイズにあっていない靴は、足部のアーチの適応能力が低下し、萎縮した平坦な足裏の原因をつくっています。今一度お散歩の前など、靴のサイズをしっかり見てあげてください。

皆さんは、保育中、スニーカーなど活発に動けるものを履いていると思います。では通勤靴、お出かけなどの際の靴は、機能優先ですか?それともおしゃれ優先ですか?
靴の中の足指は、どのようになっていますか? 右足、左足の全ての足指は活動していますか?

確認してどうでしたでしょうか。
一日頑張って靴の中にいた指はそれぞれ動いていましたか。靴の中にいる足の指は、使われていない時間が多いです。

自分の体全体が体サイズの靴でおおわれていたら、どんなに活発な皆さんでも固まってきてしまいます。
それは足指も同じで、足部のアーチの適応能力が低下し、萎縮した平坦な足裏の原因をつくっています。
自宅に帰りましたら、手の指をそれぞれ足の5本指に絡ませて「ギュッ」と広げてあげましょう。その際ゆっくり足の裏もほぐしてあげましょう。

❸[普段歩いている道]

子どもたちのお散歩道。当たり前ですが平坦で整った地面を歩き、バリアフリーで段差がなくとても安全な道のりですよね。

お部屋の中でクッションや座布団を並べ、倒れても安全なように環境を整え、柔らかい不安定な場所を歩くことを取り入れていきましょう。また8月に紹介します「跨ぐ」などを取り入れると、足部のアーチの適応能力が向上し、足部アーチの形成を助けます。次回のコラムもお楽しみに。

皆さんは、通勤、普段使う道など、どうでしょうか。住んでいる場所にもよりますが、平坦で整った地面、バリアフリーで段差がなくとても安全な道のりを歩く場合が多いのではないでしょうか。
またついついエレベーター・エスカレーターを選んで乗っていませんか?

裸足で片足立ちになり、床に置いたタオルを立ったまま手を使わず、片方の足指でつまみ自分の膝の位置まで持ち上げます。10秒間維持できますか?
*できた方、素晴らしい!
できなくても良いのです。椅子に座ったまま1秒、気が向いたら立って1秒、無理せず挑戦してください。 

また足裏の適応能力を高めるために・・

リハビリや予防介護の体操等で、イスに座ったまま、タオルの引き寄せ(タオルを床に敷き、足の指のみ動かし、引き寄せる動作)の運動があります。
足裏全体を刺激し、頻繁に使うことにより、柔らかく弾力のある足裏にするための動作です。
足の指を器用に動かすことが難しかったり、つま先が上がらずつまずくことが多くなったり、弾力がなくなると指も思うように動かせなくなります。

<おおすすめ「~しながら」
歯磨きをしながら、洗い物をしながら、『踵立ち、つま先立ち』を交互に繰り返す。

1秒ずつ、2秒・・10秒とつま先立ちの時間を決めておこなってみましょう。余裕が出てきたら右側を上げる、左側を上げるなど左右にもチャレンジしてみてくださいね。(何かをしながら動くことが、長く続ける秘訣です)

<おすすめ「~ここだけは階段」>
通勤の際、全ての階段とは言いませんが、「ここだけは、階段を上る」と決めて、ぜひ階段を使ってください。

足を上げることは、片足重心となり靴の中でも微妙に足指を使ってバランスをとっています。今日からぜひ取り入れてみてください。柔らかい足部をもった大人の方は、つま先が上がるようになり、バランスも良くつまずかなくなってきます。なんといっても、足の疲れが軽減してきます。

さて、スポーツ庁のHPでは、コロナ禍における健康二次被害を防ぐガイドラインが発信されています。外出を控え、運動不足が続きがちな今、ぜひ自分の身体を見直してみましょう。

*引用/スポーツ庁HP(https://www.mext.go.jp/sports/index.htm)

適度な運動をすることによる子どもへの下記効果をもう一度見直してみましょう。
大事な成長期に適度な運動・スポーツは、心身の健康にとても良い影響を与えます。
●健康的な成長・発達・体力向上
●将来にわたって疾病リスク低下
●基本的動作スキルや社会性の習得

まずは、今一度「体を動かすことの大切さ」を振り返り、人間の基本となる安定した「二足歩行」をするために、適度な運動を通じ「柔らかく弾力のある足裏」を手に入れましょう

次回は、子どもたちが運動している時の足裏の写真を交えながら、「鼻緒のあるサンダル(ビーチサンダル)」で「歩く」ことの効果を紹介します。お楽しみに!!

執筆者の著書で、より詳しく子どもの運動について学べます!