保育者の仕事を支援するポータルサイト
みなさん、こんにちは!
このコラムは、子どもたちの運動能力を高めるために様々な角度から「からだを操作する力をはぐくむ」方法を紹介していきます。幼少期に体を思い切り動かしのびのび過ごすと、何事も意欲的に取り組む態度が養われ、健やかな心の育ちも促す効果があります。
ぜひ、日頃子どもとかかわる中で、参考にしてくださいね。
前回紹介しました通り、子どもたちは、羽(翅)で「飛ぶ」ではなく、脚で蹴ってとぶので「跳ぶ」=「ジャンプ」です。脚で蹴る動作は、様々な状態があります。
両足を閉じて「グー」・両足を横に開き「パー」・片足で「ケン」・前後に「チョキ」
この4つを組み合わせて様々なジャンプが展開されます。
幼児期は、一般的に発達していく体の諸機能を使って動こうとしています。発達に合わせた運動をすることは、それらの機能が一層促進されるとともに怪我の予防にもなります。
人間が生まれて歩けるようになると、様々な基本運動ができるようになります。
ジャンプの指導で大事なことは、発達に合わせた運動をすることで、それらの機能が一層促進されるということです。両足跳びができるようになったら様々な両足跳びを多様な環境で実施してあげることが大切です。
片足跳び(ケンケン)は、片足バランスができた子どもたちができる動作です。片足バランス維持(約3秒)、階段を上る際、左右交互に1段ずつ上がる、ボールを思い切り蹴る、など 片足でバランスをとり維持できるようになったタイミングでケンケンを導入するということは、平衡性(バランス)が発達してきているので、そのバランスを維持する動きを発達に合わせておこなうため、それらの機能が一層促進されるということになります。この導入のタイミングは重要なので覚えておきましょう。
ここからは、飛躍動作の発達過程をピクトグラムで紹介いたします。
➀から⑨までは自然に身についていきますが、⑩からは手の反動を利用しながら、ジャンプをしています。
おおよそ4歳から複雑の動きが可能になってくると、より遠くにジャンプをするときに手の振り(反動)を教えることでさらなる飛躍が期待できるようになります。幼児期後半ごろから遠くに跳ぶ時の手の反動をしっかり教えていくことにより、小学校衣入学後に行うスポーツテストでも「立ち幅跳び」の際、体が反応して、スムーズに手の振りができるようになります。
次回はピクトグラムを使用しながら、発達に合わせた導入方法をご紹介します。
筆者の著書で、より詳しく子どもの運動について学べます!