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噛みつきについて

噛みつき

自我が芽生え始める1~2歳の時期には「自分が・・・」や「自分のおもちゃ」などの自己主張が強くなります。しかし言葉が未熟なこの時期は、とっさに「噛みつき」という行動が出てしまうこともあります。

【ケース1】気持ちをうまく言葉にできない

気持ちをうまく言葉で表現できないと、とてももどかしい気持ちになります。子ども達はおもちゃを貸してほしくても、その意思をうまく表現できず、噛みつくことで意思表示をしてしまうことがあります。

【ケース2】関わり方がわからない

挨拶のつもりで噛みつく、興奮した勢いで噛みつく、どうしたらいいか分らず噛みつく、友達にじゃれるつもりで噛みつく…噛みつきの理由は必ずしも不満が原因ではありません。

【ケース3】発達のメカニズムとの関係

人間の体は、「中心から末端へ」「上から下」に発達すると言われています。手先、足先などの末端の発達には時間がかかります。とっさに口が先に出てしまう根底に人間の発達のメカニズムを考慮して対応していきたいですね。

噛みつきは愛情不足からくるの?

ストレスが噛みつき行動を引き起こすことはありますが、愛情をしっかり注いでいても、上記で紹介したような理由から、噛みついてしまうことはあります。しかし『噛みつく子=困った子』、「保護者に問題があるのでは?」と安易に考えてしまうのは危険です。その子が感情をうまく表現できるようになるまで、長い目で見守っていくことが大切です。

予防のポイント

子どもには「噛みつくこと」=「悪いこと」という認識はありません。そのためできるだけ目を離さずに見守り、周りの大人が噛みつきを未然に防ぐことが大切です。

□噛みつきが頻繁に見られる子には複数の保育者で声を掛け合い、連携をとって見守る。

□ すぐに手を伸ばし止められる距離で見守る。安全距離は0cm

□ 子ども同士の動きから目を離さないようにする

□ 子どもの密度が高くなり密集し過ぎないように工夫する

□ 噛みつきが多い子は個別にスキンシップをはかり、情緒面のフォローも行っていく

□ 見守る保育→関わる保育(要求を受け止めることも必要)

□ 特定児(かみつき傾向)の把握、職員間の周知

 *上記のためには落ち着いて遊べるコーナー遊びの設定、その時の用いる玩具の遊び方などを把握しておき、場所、与え方の配慮をする。

 *テーマを持って保育する

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