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子どもの身支度とは

保育園生活において、子どもが身の回りのことを意欲的に取り組むことができるようになるためには、子ども自身が無理なく自分でやってみたいという気持ちになるような環境を提供することが必要です。そのような環境を作る上で必要な配慮事項は次のようになります。

◆大人の理解が子どもの意欲とやる気を育てる

今子どもが身の回りのことを意欲的に取り組みたいと思えるように、大人は子どもの挑戦している姿を認め、成功だけでなくその過程や失敗も温かく受け止めるような環境作りを心がけたいですね。そのためには、年齢や月齢だけで考えるのではなく、子ども一人ひとりの発達状況や仮定の姿、経験の個人差などに柔軟に対応していきましょう。また、子どもを無理に急かしたり、過度に褒めすぎたりせず子どものやりたいという気持ちを大切にしましょう。子どもが褒められることを目的にならないようにしましょう。

◆「自分でやりたい」と思わせる環境作り

「自分でやりたい」と子どもが挑戦する場面として例えば玄関を見てみましょう。靴箱は子どもが自分で出し入れが出来る位置にあるでしょうか。月齢の低い子どもたちでも、手が届く高さに自分の靴箱があれば、やりたいという気持ちの時に挑戦できますね。また靴箱に子どものマークを貼っておくのも、自分の場所だとわかりやすく、また安心する子もいるかもしれませんね。靴を履く際に直接床で靴を履くのは年齢によっては バランスが取りにくく難しいですが、高さの合ったベンチのようなものがあれば子どもも楽な態勢で靴を履けます。園によってはベンチなども手作りしている場合もあり、そのようにして子どもを支援しているようです。

◆年齢別での朝の支度の配慮事項

朝の支度を子ども自身で行うためには、年齢に合わせた配慮が必要となり、また無理に行うものではありません。

(1歳児~)

・子どものロッカーに個人のマーク等を貼り、自分のところだと子どもが解る。

・子どもが歩ける距離、高さでいつも同じ場所に連絡帳などを入れる籠を用意する。

・鞄から洋服などの中身を出し、保育士が畳んで入れる姿を見せる。また子どもが実際にやってみる。

(2歳児~)

・出席ノートにシールを貼る場所や、日付のボードなどは他の遊びの導線とかぶらないようにする。

・日付のボードは子どもに分かりやすい表記にする(ひらがな・天気マーク)

・ここに貼らないよと間違いを指摘したり、保育士自身が貼ったり、貼りなおしたりしない。

・日付ボードなどを利用して、間違っていないかを確認する。

・履いてきた靴下が分からなくならないようにロッカーに仕切りや小箱を設置する。

・冬場はジャンバーがかけられるように個別のハンガーを用意する。

(3歳児~)

ロッカーに個人マークがなくても自分のロッカーが分かるのでマークをなくしたり、場合によっては文字で表記してあげたりもできます。次第にロッカー内の衣類の把握が出来るようになり、足りないものを大人に伝えられるようになります。

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