3歳児の年間指導計画の書き方や記入例
年間目標
食事、排泄、睡眠、衣服の着脱などの生活に必要な基本的な生活習慣を身に付ける。戸外でのびのびと体を動かして遊び、体を動かすことの楽しさを味わう。基本的な生活の仕方が分かり、園生活の流れに見通しをもって生活する。子どもの姿
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年間目標
- 食事、排泄、睡眠、衣服の着脱などの生活に必要な基本的な生活習慣を身に付ける。
- 戸外でのびのびと体を動かして遊び、体を動かすことの楽しさを味わう。
- 基本的な生活の仕方が分かり、園生活の流れに見通しをもって生活する。
子どもの姿
- 走る、歩く、跳ぶなどの運動能力が育ち、戸外で体を動かして遊ぶことを楽しむ。
- 身の回りのことを保育者にしてもらおうと甘える。
- 解放的な遊びを楽しむ中で、行動が活発になり、抑えていた自我やわがままが現れる子が増える。友達との関わりが増えたことで、トラブルも増えている。
- 運動会を経験し、友達と一緒にやり遂げる楽しさ、喜びを経験する。また、自分に自信をもち、身の回りのことを積極的に行う。
- 積極的に「貸して」「入れて」「いいよ」という言葉を使い、日常生活において経験したことを取り入れたごっこ遊びを、友達とイメージを共有しながら行う。
- イメージが豊かになり、絵をかくことを楽しむ。
- 友達の様子に目が向けられるようになったことから、友達と自分を比べてできないことに不安を感じたり、結果を予測して不安になったりする。
- 保育者が促すことにより、うがい、手洗い、食事、排泄、着脱などの、基本的な生活習慣が身に付きつつある。
ねらい
- 生活の流れを知り、保育者に手助けされながら自分のことをしようとする。
- 遊びや生活に、約束や決まり事があることを知る。
- 保育者や友達に親しみ、安定した気持ちで、好きな遊びを楽しむ。
- 1日の流れが分かり、保育者に見守られながら簡単な身の回りのことを自分でしようとする。
内容(養護)
- 新しい保育室に慣れ、安定して過ごす。
- 1日の生活の流れを知り、安心して活動する。
- 食事、排泄、午睡などの欲求が満たされ、快適な生活や遊びができる。
- 保育者との信頼関係を感じ、ゆったりとした雰囲気の中で安心して過ごす。
- 汗をかいたり、のどが渇いたりしたら、着替えたり水分補給をしたりする。
- 保育者との信頼関係のもとで、自分の思いを安心して表現する。
- 気温に応じて、衣服の調整をする。
- 友達や保育者に、自分の思いを伝える。
- 自分からあいさつをしたり、気持ちを伝えたりする。
- 保育者に欲求を受け止めてもらいながら、生活の仕方を理解する。
- 気温や体調に応じて、十分に休息を取る。
- 生活の見通しをもち、自分でできることをする。
- 健康や安全に気を付けて、安定した生活を送る。
内容(教育)
- 遊具や用具の使い方を知り、友達と一緒に体を使って遊ぶ。
- 4、5 歳児の遊びを真似したり、一緒に遊んでもらったりする。
- 秋の自然に触れ、植物の色や形、小動物の変化などに気付き、季節の移り変わりに興味や関心をもつ。
- 身近な自然物に関心をもち、触れたり集めたり並べたりして遊ぶ。
- 保育者の手伝いをすることで、親切にすること、されることの喜びを知る。
- 友達と一緒に遊びの場をつくったり探したりしながら、それぞれのイメージを出し合って遊ぶ。
- 集団として一緒に行動することを楽しむ。
- 身近な自然に興味や関心をもち、動植物を見たり触れたりする。
- 戸外遊びや排泄後に、手を洗ったり、がらがら、ぶくぶくうがいをしたりする。
- 安心できる雰囲気の中で、十分に休息を取る。
- 戸外遊びで十分に体を動かして遊ぶ。
- 保育者や友達に親しみながら、好きな遊びを見付けて遊ぶ。
- 保育者や友達と一緒に、簡単なごっこ遊びを楽しむ。
- 保育者の援助を受けながら、衣類の着脱をする。
- 集団で過ごす中で、簡単な決まりや約束を守ろうとする。
- 午睡の習慣が身に付き、十分に休息を取る。
- 友達との遊びの中で相手の気持ちを知ろうとする。
- 夏の自然事象に関心をもち、水遊び、砂遊び、泥遊びなど自然の素材に触れて遊んだり、プール遊びなどでの解放感を味わったりする。
- 気温の変化に気付き、保育者の手助けを受けながら衣服を調節したり、手洗い、うがいをしたりする。
- 危険な場所や遊びを理解し、安全に気を付けて遊ぼうとする。
環境構成
- 子どもの発達に応じた玩具(シールはり、ブロック、パズル、乗り物カード)を準備する。
- 子どもの興味に応じた紙芝居を準備する。
- 春の植物や、生き物を見るための準備をする。
- 戸外に出た際は、保育者も楽しそうに体を動かす姿を示し、子どもも体を動かしたくなるような雰囲気をつくる。
- 子どもに背を向けず、常に全体を見渡すことができる保育者の立ち位置を確保する。
- 保育者同士も丁寧にあいさつを交わし、相手を思いやる気持ちを表して、子どもも真似したくなる雰囲気をつくる。
- 着脱する機会が増えるので、着替えが十分に準備されているか確認する。
- タンバリンや鈴、カスタネットなどの楽器類を準備する。
- 友達の優しさに目を向ける保育者の姿を示し、優しい気持ちがクラス全体に広がる雰囲気をつくる。
- 雪遊び後、自分で防寒具の始末ができるようにハンガーを準備し、広い場所を確保する。
- 子どもと一緒に作品を飾り、作品が仕上がったことに満足感や達成感を味わえるようにする。
保育者の援助
- 家庭で呼ばれている呼び方で親しみをもって子どもの名前を呼び、保育者からあいさつしたり、話しかけたりし、子どもが自分の気持ちを安心して表すことができるようにする。
- 子どもの興味に応じた玩具を準備し、好きな遊びを見付けて楽しめるようにする。また、遊びを見付けられない子には「○○して遊ぼうか」と、具体的な玩具を示して遊びに誘う。
- トラブルの際は、子どもの様子を見ながら仲介して互いの気持ちを受け止め、保育者が思いを言葉にして知らせる。
- プール遊びの際は、フープや水鉄砲など様々な玩具を準備し、十分に楽しめるようにする。水に慣れていない子、苦手な子には手をつないだり、抱っこしたりするなど、保育者が付いて、少しずつ水に慣れることができるようにする。
- 手洗いの際は、指の間や手の甲などを丁寧に洗っている姿を具体的にほめ、健康を意識して手洗いができるように働きかける。
- 保育者が思いきり雪遊びを楽しむ姿を示し、子どもも「遊んでみたい」「楽しそう」という気持ちになるようにする。
- できるようになったことや努力したことを、個々にほめる。